『スタート。』
何を落ち込んでるの?
人生は何回だってやり直せる。
ほら、窓の外を見てごらん。
もう春だよ。
新たなスタートの季節だ。
桜の花が希望を叫んでる。
さあ、新しい一歩を踏み出そうよ。
『旅立ち。』
僕は旅立つ。
旅立つ先はきっと
僕には初めての事ばかりだ。
新しい出会いを喜び、
周りの全てが僕を受け入れてくれていると感じる。
きっと、その新鮮さに陶酔するに違いない。
しかし、いつか僕は気付くだろう。
孤独が背後に忍びよっている事を。
僕という人間を本当に理解してくれている人はいない事を。
故郷の愛しさを。
家族の大切さを。
僕は旅立つ。
見知らぬ街で
見知らぬ人達に囲まれる。
振り返る事は許されない。
変わらなければならない。
もう決めた事なんだ。
僕は旅立つ。
この列車に乗れば、
今までの僕とはサヨナラだ。
もう決めた事なんだ。
僕は僕を旅立つ。
『曖昧。』
言葉にリズムをつければ歌になる。
地面が垂直に立ち上がれば壁になる。
心臓は止まるだけで生から死になる。
川はどこまで?
海はどこから?
空はどこまで?
宇宙はどこから?
物事なんて曖昧だ。
君と僕の関係も然り。
僕ははっきりしたいんだけど。
『夕日が赤い訳。』
「夕日がなぜ赤いのか知ってる?」
「ずっと燃え続けてるからだろ。」
「ううん。私たちを見て照れて真っ赤になってるのよ。
これが正解。
だから今にも地平線に隠れそうだわ。」
夕日が沈みゆく海辺で彼女が言った言葉。
その時、僕はそれが本当に正解だと思ったんだ。
『ひといき。』
大きく息を吸って、
肩の力を抜いて、
目を閉じて、
少しは時間を忘れようよ。
大丈夫だから。
『最大の友と敵。』
「かならず」は
己の中の最大の友であり、
「なんとなく」は
最大の敵である。
『アイデア。』
アイデアは絞り出すモノでは無く、
天から舞い降りて来るモノ。
『信じた道。』
信じた道は歩き通すつもりで歩くんだ。
違うと思ったら道を変えればいいんだから。
迷っている間に体がなまっちゃうよ。
『勝ち負け。』
勝ち負けってのはそんなに重要な事ではなくて、
勝とうとするその精神こそが熱く美しい。
『感覚。』
感覚は、
今までの育ち方、
周りの環境、
そして自身の性格、
様々なモノに帰依している。
だから、「フィーリングが合う」というのは、
当然、奇跡に値すると思うんだ。
誠に素晴らしい奇跡だ。
word by;詩言人